これからも日本のものづくりに
エンジニアとして貢献していきたい。
A.H. さん
2012年入社 | 中途
機電 / 経験者 自動車開発エンジニア
エンジニア人生の始まりは、
日本メーカーでの携帯電話の筐体設計
現在は国内大手自動車メーカーで機械設計者として生産設計を担当しています。私の機械設計者としての始まりは、2008年ごろ。ちょうど結婚して日本に帰化したところで、他社OS企業へ転職し、国内メーカーで携帯電話の内部部品の筐体設計をしていました。自動車の開発とは違い、携帯電話は非常に短納期。新規契約者の増える春やキャリアのバージョンアップに併せて遅れなくリリースしなくてはなりません。全員多忙で余裕がなく、仕様の決定もサプライヤーの選出も、全てを担当者が個人の責任で決定して進めていく状況。連日会議三昧で家にも帰れず、非常にハードな職務環境でした。わからないことを聞く相手もいなくて、全部自分で調べて進んでいくしかない!という状況で数年が経ち、最後には上司に「どこにいってももう君は大丈夫だ」と言われるくらいになりました(笑)。ところがしばらくするとスマホが台頭してきて、韓国と米国のメーカーに人気が集中。国内メーカーはどんどん衰退して、定時退社の毎日になりました。異動を申し出ても営業さんはなかなか次の案件を見つけられず・・・。将来に不安を感じていた時に、日研の求人広告を見かけて応募しました。私の面接を担当してくれた人が非常に個性的で(笑)。どんどん話が盛り上がってしまい、あっという間にぜひ入社してほしい!という流れに。加えてパワフルな営業担当さんもそこに参入し、今の配属先である自動車メーカーの機械設計のポジションを即用意してくれたという次第です。自分としても興味が持てるやりがいのありそうな案件内容で、しかも待遇面も前職より良く、非常に心強く感じ、日研への入社を決めました。
自動車開発エンジニアへキャリアシフト。
仕事もワークライフバランスも自分らしく。
日研に入社して最初の4年間は、自動車エンジンの廃棄物を濾過する部分の設計を担当しました。販売する国ごとの廃棄基準を遵守しながら、素材や耐久性などを検討する業務です。まったく異なる開発対象だったので勉強することが多く、最初は大変でした。ですが、前職とは違い、きちんと分業化されていたり、分からないことがあれば詳しい専門家に聞くことができる環境があり、気持ちに余裕をもって開発できることに驚きました。その時の直属の上司の方も非常に尊敬できる方で、たくさんのことを学ばせていただきました。中でもレビューが非常に上手く、双方の立場を考えて全体の流れを設計したうえで挑んでいました。例えば、わざと質問を残す資料を作って相手に質問をさせるように誘導するなど、細かい技に感動しました。この時の学びが今の自分に生きていると感じます。
その後しばらくして我が家に子供が誕生し、家族との時間が必要になったので、残業の少ない部署に異動できないか営業さんに相談させてもらいました。すぐに対応してくれて、無事今の部署に異動となりました。今はマネジメントやクオリティチェックがメイン業務なので、残業はほとんどなくなりました。私がスケジュールを組んで、社内の部下であったり、ベトナムの設計チームに依頼して進めていく業務です。コミュニケーションの楽しさ、そして生産工程違いによる調整の難しさ、達成感、誇り、挫折感など様々な感情が湧く刺激的な仕事です。他国の工場の方とコミュニケーションするので、語学力が上がる点も楽しいですね。
希望にぴったり合う場所を探すより、
自分をその場所にどう合わせていけるかが大切
経験者の方であれば、転職にあたって、自分のスタイルやエンジニアとしてどうなりたいかというビジョンがあると思います。でも正直、配属先や役割が理想に100%合致するなんてことは、現実的ではないのではないのではないでしょうか。それは派遣もプロパーも関係ないし、エンジニア以外の仕事でも同じだと思います。中途での転職においては、新しい仕事と出会い、自分をその場所にどんどん合わせて高めていく事を楽しめる人が向いている気がします。ここには、自分だけでは思いもよらなかった新しい経験を積めるチャンスがありますよ。
そして未経験から始めるという方にとっては、専門性の高い仕事ですから、最初は失敗して嫌になってしまうとか、自分には向いていないのでは・・・と感じることもあるのではと思います。でもそこで「原因はなんだろう?もうしないようにするにはどうすればいいのか?」と考えているうちに自然と成長していきますから、安心して欲しいなと思いますね。積み重ねていけば次のキャリアに必ず繋がります!日研は評価制度の刷新によってキャリアアップのルートがだいぶ透明化されたので、他社に比べて将来の見通しが立てやすいんじゃないかと思います。10年後20年後に自分が目指すポジションが日研の中にあるのか、確かめやすくなった。そういった部分でも長期的に安定して働ける、お勧めできる企業だと思います。
家族との時間と仕事のやりがい
どちらも得られる人生でありたい。
将来の夢としては、自分のチームをもって日研の請負現場を立ち上げることですね。実は客先の職制からは、今私がチームで行なっている業務を日研社員だけで全面対応して欲しいという話はすでに出ているんです。ただ、私ひとりだけではできません。信頼できるメンバーが複数名必要ですから、ぜひご入社をご検討いただきたいです。将来的にはどんどんメンバーを増やして規模を大きくしていきたいですが、まずは一人からでも丁寧に育てていきたいと思っています。コミュニケーションを取ることも勉強も嫌いじゃない。もしそうであれば、機械系エンジニアの第一条件はクリアしています。日研の研修制度は本当に充実しているので、ゼロからチャレンジする人にとっていい起点になると思いますよ。
家族との時間と仕事のやりがいのどちらも得られるこの場所を、私は気に入っています。今の配属先の中で、もっと日研の業務領域を拡大できるようにがんばっていきたいです。