保険営業職からのキャリアシフト!
いつか自分の希望のキャリアを叶えたい。

E.O. さん

2022年入社 | 中途

化学・バイオ / 未経験者  化学系薬剤の研究開発補助

ぼんやりと決めてしまった仕事は
自分に向かなくて転職を決意。

中学校の家庭科の授業で、赤黄緑の食べ物を食べると必要な栄養素をバランスよく取れますよとか、筋肉をつけるためにタンパク質を取りましょうとか、身体のために食べ物の機能を使うなんておもしろいなあと思ったことが理系に進んだきっかけです。そういった興味から食品の機能性や栄養学を学ぶために農学部の応用生物化学科へ進学しました。食物だけではなく土壌や魚や植物、いろいろなことを学ぶ科でしたが、改めてやっぱり食品が一番好きだなと思い、研究室では乳酸菌の研究、分かりやすく言うとヨーグルトを食べることのメリットの研究をしていました。新卒の時は食品開発職を目指しましたが、院卒ではない自分にはハードルが高く、コロナ禍の影響もあってうまくいかなかったんです。そんな時に大学から声をかけてもらい、非常勤講師として社会人生活をスタートしました。研究室の実験補助の役割で、野菜からあらゆるものを抽出して最後に残ったものをサンプルとして保存していく業務を担当していました。お仕事は楽しかったのですが、このままここにいても将来に繋がらないと思い、知人に誘われて軽い気持ちで保険営業に転職したんです。社会勉強のつもりでしたし、お客様のフォロー業務がメインと聞いていたので大丈夫かなと思ったんですが、実際には厳しい新規顧客獲得のノルマがあり連日夜も遅くて・・・これはもう自分には向かないと思い早々に転職を決意しました。希望だった食品開発系の企業で再度探してみましたが、目指している企業が求めてる要件と自分のスキルが合っていないことに気が付いて。その時に転職エージェントに紹介された会社の1つが日研でした。派遣はまったく考えていなかったのですが、未経験者でも技術者として働けるという所に興味を引かれ、説明会を聞きました。そこで研修を受けてから配属されること、期限なく正社員として雇用されること、また長期配属も可能であるということに魅力を感じ、入社を決めました。

初めてのHPLC研修。
食品を使った実習が楽しかった!

入社時研修は思った以上にとてもおもしろかったですね。チョコレートやお酒などの身近な食品を使った試験において、特徴に応じて処理を少しずつ変えるという実習があったのですが、食品系を目指していた自分にとっては興味深い内容でした。液クロは大学の研究室にもひとつだけあったけど、自分は扱ったことはなくって。あの時あの子はこんなことをしてたんだなあって思いながら研修を受けていました(笑)比率は、液クロ8割、ガスクロ2割という感じです。いろいろな前処理の仕方をしっかり学べて、どんな配属先にいっても通用するように困らないように教えてくれてたんだなって、今になって思います。私はHPLCを使ったことが無かったのですが、何度も練習できたので、研修が終わるころには1人で扱えるようになっていました。単に操作するだけなら簡単なんですが、作用機序となるとそれは難しくて。理解したうえで実験を行なえるようになるのはたいへんでした。同期とは、和気あいあいとした雰囲気で、協力して実験をしたり片付けをしたり。配属決定のお祝いで飲み会をしたのですが、そこでもみんなと色々なことを話せて楽しかったことを今でも思い出します。私は寮から通っていたんですが、お部屋もきれいで家具も揃ってて過ごしやすかったので、そこも安心してもらえたらと思います(笑)
最初の配属先では医薬品の品質管理部で製品の実験業務を担当しました。水で溶解させた医薬品をUVで吸光度を測り濃度を調べていました。チームメンバーはいい人が多くて仕事内容は非常に楽しかったのですが、ちょうど繁忙期だったせいではじめから業務負担が結構重めな現場で(笑)試験を自分ひとりで完結させなければいけないのですが、教育役の方が忙しくOJTがなかなか進まなかったことから、まだ最初なので教育がきちんと受けられる環境に異動したいと営業担当の方に相談して、1~2ヶ月くらいですぐに今の職場のポジションを用意してくれました。

自分のペースで成長できる配属先で
ひとつひとつ経験を重ねていきたい。

異動先は現在の配属先になりますが、今は鉄鋼処理の研究開発補助を担当しています。鉄鋼に機能性をもたせるための薬を開発する部署で、板処理の補助や、薬を塗った板の分析などを行っています。配属当初は、次も結構ハードなんじゃ・・・とちょっと身構えていたのですが、営業担当さんに伝えていた要望の通りの配属先でした。とても穏やかな雰囲気の職場で、スケジュールにも余裕があり、残業もほとんどなくて。かなり派遣社員の比率が高い現場なんですが、みんないきいきと楽しそうに仕事をしていて、プロパーの人も派遣社員に対してとても優しくて。分からなかったらなんでも教えてくださるし、最初の頃はいっしょに作業をしてくれたりもして、ひとつひとつ丁寧に教えてくださいました。触ったことの無い分析機器ばかりだったのですが、1から教えてもらえるので不安を感じることもなかったです。単に使い方だけでなく作用機序についても理解してから操作できるように教育を進めてくださるので、習得するたびに自分で成長をしっかり感じられます。今度は逆に、もうちょっとやれるのに、やりたいなあと感じてしまっているくらいです(笑)教育担当の方が次々に「次はこれをやるよ~」と声をかけてくださって、習得するまでトライし続けていくスタイルなので、どんどん新しいことを覚えていけるんですよね。この間はSEMという高精度の顕微鏡の操作を覚えたんですが、もともとうちのチームに使える人がひとりしかいなかったから、ちょっとでも助けたくてがんばりました(笑)その人が本当になんでもできるんで、どうしても仕事が集中してしまうんですよね。知識が豊富で対応力のあるすごい方なんですが、自分もそんな風にいろんなサンプルが来ても対応できる人になりたいなあって。私のはまだまだ作業って感じなんですが、その人は分析って感じでかっこいいんですよね。上司も私にゆくゆく分析系の業務を任せようと思って受け入れたようなので、積極的に習得していきたいです。この間ちょっと操作の練習として遊ばせてもらったんですよ。業務で使う日が楽しみです!

今の配属先でもっと経験を積んだら
自分の専門性をいかしたキャリアを目指したい。

どれも初めて触る機器ばかりでしたが、やれる範囲が増えましたね。ICP発光分析装置(ICP) や蛍光X線分析装置(XRF) 、イオンクロマトグラフィーとか、色々使えるようになりました。特に今の配属先に来てからですが、分からないなりに何度もテキストを読み直して、ここはこうなってて、だからダメなんだとか、だからこうやって操作するんだとか、業務の中で時間をしっかりかけて習得できたことがありがたかったです。いずれは食品開発系に!という気持ちはまだあるので、異動の際のアピールに使えるようにここでもっとスキルアップして挑みたいです。
日研はまず、研修がしっかり受けられるところがすごくいいですよね。この点については、他社OSから来てる人や配属先のプロパーの方にも、1ヶ月も研修あったんだ!丁寧だね!と驚かれる事が多いです。自分の代わりに営業さんが自分を企業側に売り込んでくれる点も、武器の少ない未経験の自分としてはとっても助かりました。未経験の段階から、大手企業の開発環境でこんなに学べるポジションで経験が積めることはやはりありがたいです。そういう意味でも、今の自分には、派遣という働き方があっていたんだなと思います。
直近の目標としては、私はもうちょっと忙しいくらいが好きなので、今より少しハードな現場にシフトして、さらにスキルアップできたらと考えています。ただ今の配属先の方々には本当に良くしていただいているので、もっと貢献できるようになるまでは異動の希望を出すのは心苦しいと思っています。でも長い目で考えると・・・最終的には専門性の違う自分ではここで大きく貢献をすることは難しいと考えている側面もあるので、もうしばらく実務経験を積んでしっかりと貢献した後に、いずれは自分の専門性をいかせる配属先でより高い領域でキャリアを積んでいくことが目標ですね。

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