製品メーカー営業職から
どうしても理系の世界に戻りたくてチャレンジ!

N.B. さん

2023年入社 | 中途

化学・バイオ / 未経験者  化学系薬剤の分析職

理系の大学院を出て、
新卒で分析機器メーカーの営業職に。

高校の時に地球や海の環境に興味があって進学先を探していたところ、南極(南太洋)に行けるというカリキュラムに惹かれて、大学を選びました。コロナ禍もあって航海中止が続いていたのですが、無事4年生の時に1ヶ月間行くことができて、とても素晴らしい体験でした!所属していた研究室では、その際に南極で採取したサンプルを分析研究していました。でも私は将来、研究職というより研究した内容を人に伝えていく仕事をしたいと思っていたんです。なので新卒の就職活動の際は、出版社や教育系を受けていたのですが、いずれも非常に人気職で狭き門だった事を後で知り、今思えば準備不足もあって、すべて不採用でした。そこでその道は一旦潔く諦めて、今研究で使っている分析機器の開発や企画をしたいと思い、最終的には分析機器メーカーに就職しました。本当は企画開発の部門に入りたかったのですが、人手不足が理由で営業チームに配属されました。少し残念でしたが大きな不満は感じず、営業職としてがんばっていました。意外な業界で意外な機器の需要があったり、知らなかった商流を学べたりと日々新鮮でした。人間関係も非常に良好で、仕事も楽しかったのですが、大学在学時に身につけた技術や知識をまったく活かせていない毎日に少しずつ仕事へのモチベーションを失っていきました。1年半待ちましたが、期待されるのは営業としての自分で、もともと行きたかった開発部門にも全然入れそうにもない様子で・・・そこで転職を決意しました。中途で研究職や技術職に未経験からでも就業できる企業という軸で探しました。でも募集が全然なくて。そこでOS企業にシフトして探していたところ、日研に出会いました。他社OSも受けていたのですが、研修なしでいきなり配属というところばかり。私にはブランクもありますし、急に配属となっても何もできないことが不安だったので、研修期間をしっかり1ヶ月取っていることから日研を選びました。

入社時研修でブランクを解消。
また実験の世界に帰ってこれたことがうれしかった。

無事内定をいただいたので承諾し、前職にはすぐに辞めますと伝えたのですが、引き続ぎがうまくいかず。申し訳ないのですが、何度か入社日を延期してもらいました。ありがたいことに入社前にオファーをいただいて、配属先も決定していました。決まった配属先企業様は今まで自分がやってきた自然科学系とは異なり、完全な化学系。技術も全くない、ブランクがある、経験した実験機器もあまり数がない、本当に自分に務まるのか・・・という不安の中で入社日を迎えました。配属前の日研の入社時研修は「座学よりもバンバン実験をしていこう!」という内容で、とても実戦的で私にとってありがたい内容でした。大学院でGCは使っていたのですが、HPLCは初めてだったのでイチから学べた点もよかったと思います。中でもGCで中国酒の臭気成分を測定して量を見る実験が印象的で。身近なものを測定する楽しさと、ほとんど研修生だけで機器の立ち上げから結果が出るまで任せてもらえたことで、難しい中でも自分の力だけで試行錯誤していく体験が、入社前の研修の段階でできたことが驚きでした。配属先では仕事内容は先方の社員さんから聞くことになると思うんですが、実際の作業の中では自分で決めて進めていくことも結構多いんだというのが配属された今思っているところで、そこを研修の中で体験できることがすごくいい研修だったなと今でも思います。また、この研修期間で改めて、自分は実験の世界が好きなんだなあ・・・と実感できました。

サンプルの前処理担当から業務スタート。
さまざまな装置を使えるようになることが楽しい!

配属初日。部署は違うんですが、たまたま日研からもうひとり同日配属だったので、営業さんと一緒に3人で行きました。配属部署に行ってみなさんにご挨拶をしたあと、午前中は基本的な研修を受けて、午後から早速業務に参加させていただきました。私の所属チームは表面加工された金属が分析対象で、最初は分析前のサンプルの前処理部分の作業を任されました。サンプルを分析器にかけられるような状態に持っていく作業ですね。1~2mm程度の小さなサイズにしなくてはいけないんですが、分析に必要な部分が含まれた状態で、大きなものは分析しやすいサイズに分解したり、逆に小さなものは細かな破片をかき集めたりして、均一に設置していく内容です。もともと契約社員や派遣社員の比率が高い配属部署だったので、新しい人が来たらこの流れで仕事を任せていく、みたいな定石が決まっているようで、一人前になるまでの流れが想像しやすかったです。この会社にはたくさんの種類の機器があるのですが、いずれも扱いを間違うと壊れてしまう繊細なものなので、社内ライセンス制を設けて、習得した人だけが該当の機器を触わることができるという仕組みになっています。半年に1回、ライセンスを取るための講習が行なわれるのですが、取得ライセンスが増えることで扱える分析機器が増えていくので、引き受けられる業務の幅が増えていくという流れです。現在私は3個ほど。配属から半年しか経っていないのでまだまだ少ないですが、先輩には何十個も持っている「技術のスペシャリスト」的な人がいて、私も早くあんな風に活躍したいな!と思っています。最近の私で言うと、表面処理材の性能評価および分析液分析、皮膜分析、製薬などの実験および処理補助などを担当しているのですが、サンプルを大量に作る作業が割と早くなりました。「作業が早くなったね!」と言われるのはやっぱりうれしいです。あとは様々な機器を使用して分析を行うため、装置を使用するスキルが上がっていくことにやりがいを感じますね。

研修で学び直せる。新しいキャリアを本当に始められる。
理系の道に戻りたい人におすすめしたい。

もし理系の道に戻りたいという思いがあるなら、絶対転職した方がいいと私は思います。給料や人間関係がいくら良くても、好きなことじゃないとなかなか仕事って長く続かないと思うんですよね。私もブランクがあって不安でしたが、日研の1ヶ月の研修で、さすがに全部ではないですけど、それでもだいぶ取り戻せたなって思えたので、とにかく研修のしっかりしている会社でスタートすることをおすすめします。逆に、転職してすぐにバリバリモリモリ稼ぎたい!という人はちょっと入社するのは考えた方がいいのかなと思います。営業職みたいな稼ぎ方は専門職にはやはりむずかしいです。でも元営業の私個人としては、転職して正解だったな!と思っています。業務で日々自分の専門性を活かせる学びがありますし、成長の先に将来性も感じます。人間関係も良好で、こんなにいいところに配属が決まったことは運の要素が大きいのかもしれませんが、伴走してくれている営業さんの人柄の良さや、講師の先生が「困ったらいつでも相談して!」と送り出してくれたことなど、いろいろな人からあたたかなサポートを受けながら、好きな仕事に携われるという事に非常に満足しています。今までは好きな仕事をして充実している友達と仕事の話をすることが辛くて、ちょっと避けていたんですが、今は自分がどういう仕事をしているかを自信をもって話せるようになりました。残業もほぼないので前よりも時間もできて、自分の気持ちに余裕ができてきたように感じてます。念願だったスポーツジムにも週3回も通えるようになりました。前職の頃からずっと運動したい!と思っていたので個人的には嬉しいポイントです。今後の目標は、電子顕微鏡の技術者資格と、危険物取扱者の資格を取りたいと思っています。電子顕微鏡については社内ライセンスはもう持ってるんですが、表面分析においてもっと深い部分を理解した上で「こういう見方もできますよ」という提案ができるようになりたいです。危険物取扱者のほうについては、実験で危険を伴う薬品を多く取り扱っていくので、もっと安全性について専門的な話し合いができるようになるかなと思っています。

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